セディナの過払い金請求は自分でやれ!失敗しないための注意点まとめ

セディナの過払い金請求は自分でやれ!失敗しないための注意点まとめ

「セントラルファイナンス」、「クオーク」、ダイエーでお馴染みの「OMC」、が合併して誕生した「セディナ」。銀行系列であるため、資金面での懸念は少ないと思われます。
セディナは、2007年前後から一斉に法定内金利の契約に切り替えているため、過払い金の対象となる取引は、2007年以前から取引をしていた方が対象となります。
セディナは取引履歴の開示まで期間が遅いことが特徴でありますが、その後の和解交渉は比較的スムーズに対応してくれる業者です。

セディナとは

セディナは、2009年4月に、旧オーエムシーカードを存続会社として、旧セントラルファイナンス、旧クオークの3社が合併した会社です。

その後、過払い金返還請求の影響から経営状況が悪化しましたが、2011年5月に、株式交換を行ない、SMFGカード&クレジット(三井住友フィナンシャルグループ傘下のクレジットカード事業の中間持株会社。以下、FGCC)の完全子会社となっています。
そのため、破たんの懸念もなく、過払い金返還請求に対しても比較的スムーズに和解交渉が出来ています。

和解交渉自体は比較的スムーズに進みますが、取引履歴の開示が遅い傾向があり、受任通知を発送してから取引履歴の開示までに2~3ヶ月かかることがあります。

クレジットの場合、キャッシングやローンを完済しても、カード取引自体は継続しているため、消費者金融に比べて、取引の分断の主張をしてこない傾向があります。

旧クオーク系は、キャッシングより、クレジット業務が中心だったため、旧セントラルファイナンス系、旧オーエムシーカード系に比べて、過払金が発生することが少ないのが特徴です。

自分でやる過払い金請求

取引履歴の開示請求

まず最初に、過払い金が発生しているのであろう賃金業者へ取引履歴を請求しなければなりません。取引履歴とは、賃金業者への今までの時期別の返済金額や利息、金利などが記載された書類であり、過払い金を算出(引き直し計算)する上で必要な書類です。

引き直し計算
取引履歴の取り寄せが完了したら、取引履歴を元に引き直し計算を行います。

計算方法
先ほども申し上げましたが引き直し計算は過払い金を算出するための計算方法で、今までの返済総額と正しい金利で計算し直した本来の返済金額の差額分を求めることで計算ができます。

過払い金返還請求書の作成

過払い金の算出が終わったら今度は、過払い金返還請求書を作成します。

請求書の作成方法
請求書の作成方法としては、wordでフォーマットを作成することをオススメします。郵送する日時と請求先の会社名、請求者の住所、名前、口座番号を記載しましょう。また氏名の横に捺印を押すことは忘れないようにしてください。本文には、請求する金額、支払の期日、請求に応じなかった場合の対処として訴訟する意思表明を記載してください。

内容証明郵便を介しての請求書の郵送

請求書の作成が完了したら、業者へ請求書の郵送を行います。郵送は内容証明郵便を利用しましょう。先ほども申し上げましたが、内容証明郵便は請求を行った証拠として残すことができ、訴訟まで発展した際、裁判において有効的です

和解交渉

請求書の郵送が完了したら、今度は実際に過払い金返還に関する交渉を業者と直接、行います。交渉は会社の担当者と対面で行う場合、電話口で行う場合がありますが、会社によって異なりますが、交渉をスムーズに進めるためには対面で交渉を行った方がいいでしょう。

和解に至らなかった場合:訴訟の方法と手順

もし交渉で和解に至らなかった場合は、訴訟を起こします。

過払い金が入金される
判決か和解で過払い金を勝ち取ることができれば、セディナから過払い金が入金されることになります。

セディナの過払い金請求の回収率の目安

任意交渉 = 裁判せず話し合いによる交渉のみ
本人(個人)での交渉
過払い金元本の5割~7割程度弁護士・司法書士による交渉
過払い金元本の7割~9割程度

裁判交渉 = 訴訟を提起した上での過払い交渉
本人(個人)での交渉
過払い金元本の5割~10割程度
(過払い利息5%含む)弁護士・司法書士による交渉
過払い金元本の9割~10割程度
(過払い利息5%含む)

セディナの過払い金請求を自分でする注意点

旧オーエムシーカード、旧セントラルファイナンス、旧クオークの寄り合い所帯のため、同じ会社でも交渉の窓口は全く別です。そのため、同じセディナでも過払金の回収時期にずれがありますし、弁護士費用もそれぞれ別途に発生します。
また、3社が別々の会社としての歴史が長いため、どこの会社が前身だったかで、特徴が多少分かれています。

旧オーエムシーカード
旧オーエムシーカードは、「ダイエーOMCカード」との名前でカードを発行していました。元はダイエーの子会社だった関係で、ダイエー系列のスーパーをご利用されている方が多く持っておられます。

旧セントラルファイナンス
旧セントラルファイナンスは、「CFカード」の名前でカードを発行しており、名古屋市に本社があり、旧東海銀行、旧UFJ銀行との関係が深かったため、これらの銀行と取引がある方で、このカードを持っておられる方も多いと思います。同社は、元々は三菱東京UFJグループでしたが、今は三井住友銀行グループになっています。

旧クオーク
旧クオークは、99年東京総合信用株式会社(東総信)と日本総合信用株式会社(日総信)が合併し、そのときクオークに社名が変更されました。

その他の注意点
クレジットカード毎の請求は出来ません。

原則として、セディナのすべてのカード(提携カードを含む)について手続きすることになります。
そのため、セディナ全体で借入れが残っている場合、信用情報上、事故情報がつく可能性があります。

また、ショッピング利用をしている場合も注意が必要です。
特に注意が必要なのは、「ETC利用料」「携帯電話代」「インターネットサービスの利用料」等、毎月引き落とし(立替払い)が発生するものをカードで支払っているときです。過払い請求に先立って早めに他の方法に切り替えておく必要があります。

ETCについては、このETCパーソナルカードがあれば、クレジットカードを持っていなくても、保証金を預けることで、有料道路でETCカードを利用した走行が可能になります。
また、旧セントラルファイナンス系は、ジャパネットタカタのクレジットを担当しているため、同社で分割払いをしている方は、セディナを受任すると、ジャパネットタカタの商品の引き上げを求められる可能性がありますので、注意が必要です。

セディナの過払い金請求の体験談

特に大きな理由はありませんが、10年ほど一人暮らしをしていましたので飲みに誘われることも多く、月末に飲み代が足りなくなるとだらだらとOMCカードからキャッシングを繰り返していました。
その額は気がつくと50万円ほどになっていました。
月々返済はしていましたが、元本分は全く減らないという状態でした。
そんな時、結婚が決まったのです。
今まで自分に借金があるということは隠していましたが、さすがに彼女に隠しきれなくなって借金の事をすべて告白しました。
すると彼女は自分の預金から借金を全部肩代わりしてくれたんです。
本当に恥ずかしい話ですが、その時はその好意をありがたく受け入れて借金を完済して結婚しました。

妻が気づいた過払い金

結婚後しばらくたって、妻が過去のキャッシングについて過払い金があるのではないかと言い出したのです。
ネットで調べてみると、OMCカードはセントラルファイナンスとクオークという3社が合併してセディナという会社になっていることが分かりました。
会社名も変わっていますし、本当に返還してもらえるのかという心配もあったので色々と検索してみると、OMCのキャッシングは28パーセントほどの利率で貸付していたという事実が分かり、あまりにも驚いたため自分でセディナに電話をして問い合わせしてみることにしました。
すると簡単に過払い金の存在を認め、丁寧な対応で過払い金のうち6割を払うと言ってくれたのです。

専門の方に依頼したことが、良い結果に

セディナの過払い金請求事例・体験談自分で全ての手続きをすると専門家に依頼するよりも費用が安くあがると言うので、何とかならないかと思い、まずはセディナに取引履歴をお願いすることにしました。
ですが1ヶ月ほど経っても送られてこないため、仕方なく自分で計算してみることにしましたが抜けている部分も多く、はっきりしません。
自分の力不足に限界を感じたため、ネットで過払い金返還に実績豊富な弁護士さんを見つけたので、話を聞いてもらったのです。
弁護士の話では、セディナは決して経営は厳しくないが、専門家を通して交渉しないと6割以上の和解額は取れないと言われました。
それで一切をその弁護士さんにお願いすることにしたのです。取引履歴は、その後2ヶ月経った頃ようやく送られてきました。

セディナとの交渉は、最終的に訴訟に持ち込まれましたが、第一回期日前に5パーセントの過払い利息を含めた満額和解で解決しました。
和解後は3ヶ月もしないうちに過払い金の支払いがあったと思います。
私は成功報酬と10,000円の基本報酬を弁護士さんにお支払いしましたが、手元に15万円も残りました。
多少の費用がかかっても自分自身で手続きするより多くのお金が残ったのです。
やはり始めから専門家に相談すべきでした。妻も良い結末に満足しています。

セディナの会社概要

商号 株式会社セディナ
本社所在地 愛知県名古屋市中区丸の内3-23-20
資本金 828億4,300万円
貸金業者登録番号 東海財務局長(10)第00166号
関連 株式会社プロセント、株式会社シーエフ信用保証、株式会社シーエフ債権回収、エムシーエス債権管理回収株式会社、オーエムシーカード、セントラルファイナンス、クオーク

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