もしかしてギャンブル依存症かも!?疑いのあるかた要チェック!依存症20の特徴
ギャンブル依存症に陥ってしまうと「やめたいのにやめられない」状況になります。これは心の問題でもあるので、自分が、あるいは家族がギャンブル依存症になっているのかどうか判断が難しいところ。このギャンブル依存症のチェックリストを試してみて、もし問題があれば専門機関に相談してみましょう。
【ギャンブル依存症】
病気としてのギャンブル依存症とは、私たちが通常考えているような遊びやヒマつぶしとしてのギャンブルとは明らかに違います。アメリカではすでに1980年代からギャンブル依存症を病気として位置づけています。
しかし、日本ではギャンブル依存症の相談、治療、回復のための自助グループなどの活動が始まって20年くらいしかたっていません。まだこの病気に対する認知度が低く、病気としてではなく「性格」としてとらえられているのが実情です。
ギャンブル依存症は、特別な性格の人だけがかかる病気ではありません。誰もがかかってしまう可能性のある病気です、日本では成人の約6%、400万人の人がギャンブル依存症になっていると推定されているそうです。当人だけでなく、その周りの家族のことも考えるとその何倍かの被害者がいるということです。
【ギャンブル依存症の診断基準】
実際に病院で診断される項目として次のようなものがあります。10項目のうち5項目以上が持続、反復される場合にはギャンブル依存が考えられるそうです。
ギャンブルが頭から離れない
常にギャンブルのことを考えずにはいられない状態。ギャンブルのことになると寝食を忘れて、仕事さえも手につかなくなるほど心がとらわれてしまう。
興奮を得たいがために掛け金の額を増やしたいという欲求を持つ
掛け金を多くすることで、快感を得ようとします。そしてそれが徐々に進んで金銭感覚がずれてしまいます。
ギャンブルをやめよう、減らそうと努力を繰り返すものの、成功しなかった家族に「もうギャンブルはしません」と口約束だけでなく、誓約書などを手渡してギャンブルをやめようとするが、やめられない。
回数を減らしたり、ガマンするとイライラする
ギャンブルをガマンすることで、イライラしたり、脱力感があったり、一日中ボーっとしている。
現実からの逃避、不快な気分の解消のためにギャンブルをする
何らかの困難や問題を回避する手段として、不愉快な気分を解消する手段としてギャンブルをする。
ギャンブルをしている間だけわずらわしい問題を忘れていられる
負けた後、それを取り戻そうとしてさらにギャンブルをする
負けたお金を取り戻そうとして熱くなり、さらに深追いをしてしまう。
ギャンブルの資金を得ようとして犯罪に手を染めてしまう
家庭内の窃盗や詐欺、横領などが日常化します。さらに進むと他人との間でもこうしたトラブルが絶えなくなります。これをギャンブルのせいだとは考えず、単に金銭問題だとすり替えます。
ギャンブルを優先し人間関係、仕事などを失う
自分の不利益をかえりみずにギャンブルを続けた結果、絶縁や離婚などで人間関係を損ない、さらに仕事を失うなどの環境に陥る。
ギャンブルでの負けを取り返すため他人のお金をあてにする
経済的に他人に依存するのが当然と考え、責任を取ろうとしない。
ギャンブル依存症診断チェックリスト!
次に自己診断チェックリストをご紹介します。当てはまるものにチェックをして、最後にその数を数えて、その結果ギャンブルとの関係を調べるものです。
□ギャンブルのことを考えて仕事が手につかなくなることがある
□自由になるお金が少しでもあると、まず第一にギャンブルのことが頭に浮かぶ
□ギャンブルに行けないことでイライラしたり、怒りっぽくなることがある
□一文無しになるまでギャンブルを続けることがたびたびある
□ギャンブルを減らそう、やめようと努力してみたけれど、結局誘惑に負けてしまった
□家族に嘘をついてギャンブルをすることがたびたびある
□ギャンブルをする場所に知り合いや友人などはいないほうがよいと考える
□ギャンブルで20万円以上の借金を5回以上したことがある。あるいは総額50万円以上の借金をしたことがあるのにもかかわらずギャンブルを続けている。
□支払予定だったお金を流用したり、財産を勝手に処分してギャンブルに当てたことがある
□家族に泣かれたり、固く約束させられたりしたことが2回以上ある
あなたはいくつチェックが入りましたか?
10項目のうち5項目以上にチェックが入った場合、ギャンブル依存症の可能性が極めて高いと言われています。また、チェックが3個以上ある場合は依存症とまではいかなくてもその予備軍だそうです。ギャンブルの楽しみ方を見直す必要があるかもしれません。
ギャンブル依存症になるとどうなってしまうのか?
ギャンブルというのは「金をかけて、金を得ようとすること」です。パチンコ、スロット、バカラ、競馬・競輪、宝くじ、株取引などがこれらに含まれます。レジャーとしてのギャンブルはストレス解消にもなりますが、ギャンブル依存は「病的」になってしまうことです。
自分にとって不利益だとわかっているのに強迫観念にとらわれて、その行動をコントロールできない。
自己認識と行動がバラバラになってしまう状態。つまり、いけないと思っていながらもやめられないという状態です。
ギャンブル依存症に陥っている人も「このままではダメになる。ギャンブルをやめて早く立ち直らなければ」と十分認識しています。ところがギャンブルへの衝動が生じると自分の行動をコントロールできなくなり、強迫的にギャンブルをしてしまいます。
ギャンブル依存症の特徴
ギャンブル依存症にかかった人の思考や感情、行動には次のような特徴的なかたよりやゆがみが目立ってきます。
・ギャンブルは自分にとって重要な活動だ
・ギャンブルはお金を稼ぐのに手っ取り早い方法だ
・ギャンブルをしない人はつまらない人か臆病者だ
・ギャンブルに熱心なのは頭がいいから
・ギャンブルは健全なレクリエーションだ
・自分のギャンブルは完全にコントロールしてやっている
・やめなくても、少し減らせば大丈夫
・勝って取り戻せる
・自分は頭がいいから、低い確率でも打ち負かせる
・たくさんのお金をかける人を尊敬する
・いつか大勝ちして、ギャンブルから足を洗おう
・ギャンブルでの問題は自分で解決できる
・治療を受ける金もヒマもない
・ギャンブルで気分がよくなる
・自分の問題はギャンブルではなくお金の問題だ
・お金はどうせあとで返せる
・ギャンブルのお金は借りてもよい
・自分は必ず勝つ
・自体が悪化すれば誰かが何とかしてくれるだろう
・自殺すれば問題は片付く
ギャンブル依存症への要因
ギャンブル依存症は、いつどこで誰が発症してもおかしくない病気です。ではその原因はどこにあるのでしょうか。ギャンブル依存症の発症には、ギャンブル依存症になる人の個人的要因、家族要因、社会要因が複雑に関連していると考えられています。
個人的要因
ギャンブル依存症は特別な性格や人格の人に発症するというものではありません。しかし、うつ病や発達障害、境界性パーソナリティ障害、アルコールへの依存、薬物依存などの精神疾患をはじめとする「生きづらさ」をかかえている人や自己表現が苦手で自己評価が低く、さらに孤独感の強い人がギャンブルに出会うと、ハマりやすいといわれています。
たとえば自己評価の低かった人がパチンコで大勝ちをしたとします。すると「もしかして自分にはパチンコの才能があるのかもしれない」と自己評価が高くなります。これは自分にとってとても気持ちのいいことですから、その快感を得たいがためにパチンコにのめり込んでいきます。
このようにギャンブル依存症になりやすい人の心理的背景には次の5つが考えられます。
1)日常生活での充足感や充実感に欠けている
2)自分への肯定感が持てず、人と比べて劣っているという感覚がある
3)仕事や学業に取り組んでいる自分が本当の自分だとは思えない
4)何を目標として生きているのか見失っている
5)空虚な気分、憂うつな気分が続いている
家族的要因
決して親の育て方がギャンブル依存症の原因ではありません。とはいっても家庭環境はギャンブル依存症に少なからず影響を及ぼしていることは確かです。
たとえば、両親、祖父母、叔父や叔母など周りの人がギャンブル依存になっていると、子どもの頃から家族に連れられてギャンブル場に出入りする機会が多くなります。
たとえばパチンコ店に母親が入りびたりとなって、子どもを朝から晩までパチンコ店の中で遊ばせているという現実も多く見られます。そうした家庭環境はギャンブル依存症に大きな影響を与えるものと考えられています。
またギャンブルに直接問題がない家庭環境であっても、飲酒問題、家庭内暴力、貧困などで家庭がうまくいっていない場合、そこで育った子供が欲求不満や孤独をかかえた状態で成人になったとき、ギャンブルに出会うとハマりやすいとも考えられています。
社会的要因
日本の社会はギャンブルに関して寛容すぎるといっていい環境にあります。世界のギャンブル依存症の平均発症率が3%なのに対して、日本ではその倍に当たる6%もの人がこの依存症にかかっています。
ギャンブルに関する法規制が甘く、世界のギャンブルマシーンの約60%が日本に集中しているともいわれています。ゲームセンターもその温床となっています。
身近なところに賭博性の高いギャンブルが存在し、海外では考えられないギャンブルのコマーシャルがそれをあおっています。
そして何よりもギャンブルを支えているのが銀行や消費者金融のクレジットカードです。対面ではなく手軽にATMで多額の現金が借り入れられるので、何回か借りているうちに、自分のお金か他人のお金か区別がつかなくなってきます。
簡単な方法でギャンブルの原資が調達できるため、多重責務や責務整理、あるいは自己破産へと陥ってしまいます。
ギャンブル依存克服方法
このギャンブル依存症チェックや、自分の行動、あるいは家族の行動などで「もしかしたらギャンブル依存症にかかっているのでは」と疑った人は、どうしたらいいのでしょう。
ギャンブル依存症は、身体的、精神的、社会的な病気です。ここからの回復は、完全にギャンブルを断つことからスタートします。最低でも1年間はギャンブルを絶ち続けることが最大の目標となります。
その間に身体的にも精神的にもバランスの取れた新しい生き方ができるようにしなければ、再びギャンブル依存症に戻ってしまう可能性が高くなります。回復するには3年から15年という長い時間が必要とされるともいわれています。
回復には次のようなことが必要とされています。
医学的治療
日本では、医師による診断と治療、グループを用いた教育や精神療法が治療プログラムとして用意されています。しかしギャンブル依存の治療施設は非常に少ないのが現状で、プログラムが準備されている医療機関はさらにまれとなっています。
自助グループへの参加
ギャンブルに対する問題を抱えた人たちが、その問題解決を願って集まり、仲間の中で取り組むのがギャンブラーズ・アノニマス(Gamblers Anonymous)通称GAです。
ここでは決まった曜日の決まった時間、決まった場所に集まって、自分とギャンブルの関係について話し、同じ境遇の仲間の話を聞きます。GAへの参加は、ギャンブルを完全に立つのに役立つばかりでなく、仲間の姿が鏡となって、ギャンブルをやめた後のバランスのある新しい生き方を学ぶ場にもなります。
家族の理解と家族のアシスト
何年にもわたるギャンブル問題では、当事者と家族との関係は非常に悪化しているのが一般的で、不安、不信、怒り、憎しみ、恨みなどマイナスの感情が双方を支配している状態です。
しかし、家族がギャンブル依存症という病気と病人に関する正しい知識を得て、今までの対応の過ちに気づき、温かい家族関係に戻るなかでのアシストは、回復に大きな影響を与えます。
当事者だけでなく家族自身がギャンブル問題から受けた影響から立ち直るためにも家族の自助グループ、「ギャンブル依存症の家族・友の会」であるギャマノン(Gam-Anon)に参加することが必要となってきます。
最後に
あなたの、あるいは家族のギャンブル依存症のチェックはいかがだったでしょうか。グレーゾーンという人もかなりいるはずです。しかしこのチェックをしたということ自体、何らかのギャンブルにまつわるトラブルを経験するか感じているのではないでしょうか。
ギャンブル依存症に関する啓発や理解は遅れており、ギャンブル依存症の人たちを、性格や人間性、果ては親の責任として誤解し、軽蔑し、排除しようとします。このような社会の状況は、ギャンブル依存症の当事者だけでなく、その家族をも苦しめ、病気からの回復や社会復帰のチャンスを奪います。
「もしかして…」と思ったら、大事にならないうちに自助グループなどに相談してみましょう。
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